退職届は提出してもらわなければならないか? 

退職届の提出は必須?

引き続くコロナ緊急事態宣言下ですが、GWも終わり、テレワークや自宅待機が続いたり、社員の方にとっては自分の働き方を見直す時間も増えていることと思います。

そんな中で「退職」という選択をする方も少なからずいらっしゃいます。

会社としてはそのような選択をした社員を慰留したとしても、本人の固い決意の前では退職を認めざるを得ないこととなります。

さて、社員からの退職の意思表示は、たいていまずは上司に口頭で申し出てくることが多いと思います。その後「退職届」を提出してくる流れになりますが、口頭で申し出ただけで、いっこうに退職届を提出してこない社員もいます。

雇用契約の解約の申し入れは、法的には口頭でも有効ですが、「退職日」や「退職理由」「退職の申し入れをした日」などを客観的に証明する文書として退職届を提出してもらうことは大変重要になりますので、会社としては、提出してもらうことはマストと考えましょう。
 

ちなみに「退職願」と「退職届」の違いは何でしょうか?

「退職願」は会社に対して退職の意思を表明する書類。退職を会社にお願いしている状態ですので、会社の承諾を得る前であれば撤回が可能です。「退職届」は会社の可否にかかわらず、受理された時点で退職が決まります。提出されたら撤回はできません。​

実務上は「退職届」と「退職願」と使い分けていることは少ないと思いますので、会社としてはトラブルを防止するためにも「退職届受理承認書」などを本人に交付し、会社は写しを保管しておくことが良いと思います。

退職について、気になることがございましたら、お気軽に弊所まで、お問い合わせください。

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